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慢性心不全看護認定看護師より:第6回 体重

「体重測定は月に1回ぐらいです」 在宅への訪問看護や老人ホームでは、体重を重要と考えて、定期的に測定することはあまりないかもしれません。しかし、心不全患者さんにおいては、体液量は多すぎても少なすぎても良くありません。そこで、わたしたちは心不全患者さんごとの至適体液量(=至適...

慢性心不全看護認定看護師より:第5回 呼吸

「呼吸が苦しそうです」 夜中に家族からそんな電話はありませんか? 呼吸と循環は切り離せない関係です。まずは呼吸の基本をおさらいしてみましょう。 呼吸の役割 呼吸の4つのステップを確認してみましょう。 大気と肺胞との空気の入れ替えを行う「肺胞換気」...

慢性心不全看護認定看護師より:第4回 脈拍

今回は「脈拍」についてです。 「脈拍60回/分」正常ですか? 心臓が血液を送り出す際に全身の動脈に伝わる拍動が脈拍です。通常脈拍は橈骨動脈で測定していますね。成人の安静時の脈拍数は60~100/分程度です。では、測定したとき「脈拍数60/分」だけでいいのでしょうか。測定では...

急性・慢性心不全診療心不全ガイドライン:Vol.3 疫学・原因・予後

今回は、心不全の疫学、原因、予後について概説します。 日本における死因別死亡総数の順位で、心疾患による死亡は癌に次ぎ2番目で、心疾患の中では心不全による死亡数が最も多い現状です。 日本の心不全の入院数は、2015年度の年間23万8840人(JROAD2015)で、年に1万人...

慢性心不全看護認定看護師より:第3回 血圧

今日は血圧についてお話します。いつもは高くないのに、今日は血圧が高い!というのに出くわした事がありませんか? 血圧は「血管の壁に与える血液の圧力」を示しています。心臓から拍出される血液量(心拍出量)と末梢の血管での血液の流れにくさ(末梢血管抵抗)によって決まります。...

慢性心不全看護認定看護師より:第2回 組織の酸素化

第2回は「組織の酸素化」について概説します。心臓は全身の組織に酸素化を保たせるために、血液を送るポンプの役割をしています。つまり、心臓が動いている主要な目的は「組織の酸素化」になります。 それでは、心臓の動きだけが良ければ組織の酸素化は保てるのか?逆に、心臓の動きが悪ければ...

急性・慢性心不全診療心不全ガイドライン:Vol.2 定義・分類

今回は、心不全の定義・進展ステージ・分類について概説します。 1. 心不全の定義 これまでは、急性・慢性心不全と別々な定義でしたが、明らかな症状や兆候が出る以前からの早期治療介入の有用性が確認されるようになり、「心不全とは、なんらかの心臓機能障害、すなわち、心臓に器質的およ...

慢性心不全看護認定看護師より:第1回 心臓の解剖生理

これから心不全看護認定看護師のわたしたちから、心不全の病態や管理について基礎から応用まで定期的に情報発信していきます。 毎回、最後に問題を作成します。答えは添付ファイルの中に隠れていますよ。 第1回は「心臓の解剖生理」についてです。...

急性・慢性心不全診療心不全ガイドライン:Vol.1 改訂のポイント

2018年3月日本循環器学会で発表になりました「急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)」について、非専門の医療従事者がわかるよう、少しずつ概説していきます。 2010年の慢性心不全治療、2011年の急性心不全治療ガイドラインが統合改訂となり、2017年急性・慢...

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