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慢性心不全看護認定看護師より:第3回 血圧

  • 執筆者の写真: Heart Care Station
    Heart Care Station
  • 2018年5月29日
  • 読了時間: 1分

更新日:2018年11月27日

今日は血圧についてお話します。いつもは高くないのに、今日は血圧が高い!というのに出くわした事がありませんか?


血圧は「血管の壁に与える血液の圧力」を示しています。心臓から拍出される血液量(心拍出量)と末梢の血管での血液の流れにくさ(末梢血管抵抗)によって決まります。


血圧=心拍出量×末梢血管抵抗


例えば、「寒さ」を感じると、体が体温を逃さないように血管が収縮し、末梢血管抵抗は上がります。また、ストレスが加わると、交感神経の働きが活発になることで末梢血管が収縮し、心拍数が増加して心臓から送り出される血液量が増え、血圧も上昇します。

血圧は常に変動しているので、いつもより高い!と慌てずに、ゆっくり休むことや安心できる環境づくりも大切になってきます。


その他の血圧の規定因子は以下があります。

  • 循環血液量

  • 血液の粘着度

  • 大動脈の弾力


問題

高齢者高血圧の特徴で間違っているのはどれか?

①血圧の変動が大きい

②早朝の血圧が上昇する

③起立性低血圧や食後の血圧の低下が増える。

④脈圧の差がなくなる



ゆみのハートクリニック(東京)

慢性心不全看護認定看護師

髙圓 恵理




 
 
 

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