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慢性心不全看護認定看護師より:第24回 身体所見のとりかた ③肺の聴診について

今回は肺の聴診についてお伝えします。通常、正常な呼吸数は1分間に12~18回でリズムも規則正しいですが、心不全を疑う呼吸困難などの時には、横になると呼吸が苦しくなるか、夜苦しくて目が覚めるようなことがあるかなど状況を聞いてみます(問診)。そして肺の音を聴き(聴診)、頸静脈が怒張していないか、浮腫はないかなどをみて(視診)、呼吸数や脈拍数を数えてみましょう。


【問題】

次のうち正しいものはどれでしょうか?

①肺野においての水泡音(coarse crackle)は連続的で低音な副雑音である。

②重症心不全では、水疱音が患者の傍にいるだけで聞かれることがある。

③心不全の増悪サインとして息切れなどがある場合、呼吸回数を数え、どのくらいの時間で平静となるかの時間も重症度を知るうえで大切である。

④起坐呼吸で呼吸が楽になるのは、横隔膜が下がり呼吸面積が広がり呼吸がしやすくなるためと、下肢や腹部の静脈に血液がたまり、心臓に戻ってくる血液(静脈還流)が減少し肺のうっ血状態が軽減されるためである。


のぞみハートクリニック(大阪)

慢性心不全看護認定看護師

富山 美由紀




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