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急性・慢性心不全診療心不全ガイドライン:Vol.4 診断 番外編

地域で心不全医療を行っていると、「これは心不全?どのタイミングで専門の先生に聞いたらよいの?」そんな声を多く聞きます。私も作成メンバーとして関わらせていただいた「急性・慢性心不全診療ガイドライン かかりつけ医向けガイダンス」では、そんな質問に回答するべく、患者への問診の際に活用できる心不全チェックリスト(図)を用いたアルゴリズムを取り上げています。


A:心不全チェックリスト(図参照)

B:身体所見

バイタルサイン(血圧・脈拍数・酸素飽和度)の異常

頸静脈怒張・湿性ラ音・心雑音(収縮期・拡張期)・過剰心音(Ⅲ音・Ⅳ音)・肝腫大・下腿浮腫の有無

C:検査

心電図・胸部X線・血中BNPまたはNT-ProBNP・(可能であれば)心エコー図検査


  • Aの1~3にいずれか1つでも「はい」があれば、心不全発症リスクが高いと判断します。

  • Aの4~10にいずれか1つでも「はい」があれば、Bの評価を行ってから、さらにCを評価します。

  • B, Cのうち、1つでも異常所見がある場合は、心不全・心臓病疑いで、循環器専門医への紹介を推奨しています。


このアルゴリズムで最も注目されるのは、何より心不全チェックリストではないでしょうか?このチェックリストは、心不全スクリーニングとしての利用だけではなく、すでに心不全で困っている人への増悪予防としても利用できると考えます。

心不全は、症状と身体所見が重要です。しっかりと日頃から生活の中での症状の質と量、また特徴的な身体所見を、手を当てて、診ていくことが必要です。





詳細は、下記コラムをご参照ください。



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