「呼吸が苦しそうです」
夜中に家族からそんな電話はありませんか?
呼吸と循環は切り離せない関係です。まずは呼吸の基本をおさらいしてみましょう。
呼吸の役割
呼吸の4つのステップを確認してみましょう。
大気と肺胞との空気の入れ替えを行う「肺胞換気」
酸素と二酸化炭素を血液と肺胞との間で入れ替えをするガス交換「外呼吸」
細胞が必要な酸素と排出された二酸化炭素を血液で運ぶ「ガスの運搬」
細胞まで運ばれた血液から細胞と血液間のガス交換「内呼吸」
呼吸の仕組み
呼吸数は1分間に12-15回(5秒に1回)、1回換気量は500mlのペットボトル約1本分の空気が出入りしています。
肺はゴムのように、自らの弾性で縮まろうとする弾力性組織でできていますが、自らの力で広がることはできません。
吸気は外肋間筋・横隔膜、呼気は弾性収縮が行われるので仕事量はゼロです。
つまり、これ以外を使っている呼吸は努力呼吸となります。
【問題】
呼吸の異常について間違っているのはどれでしょう。
①頻呼吸は、1回換気量は変わらない。
②過呼吸は、1回換気量が異常に増減する。
③チェーンストークス呼吸は、延髄の化学受容体がPaCO2の変動に敏感になるため起こる。
④クスマウル呼吸は、過呼吸、浅呼吸、無呼吸になり交代性無呼吸と呼ばれている。
ゆみのハートクリニック(東京)
慢性心不全看護認定看護師
髙圓 恵理
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