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慢性心不全看護認定看護師より:第21回 左室駆出率について

更新日:2019年10月16日

左室駆出率(LVEF=Left Ventricle Ejection Fraction)とは左室の収縮機能(ポンプ能力)を測るために用いられる指標で、通常のLVEFは50~70%と言われています。

LVEFは左室拡張末期容積に対する左室駆出血液量の比で、心エコーで行われる診断的検査のひとつです。心エコーでは、その他に心機能の評価、血行動態評価、原因疾患などの診断と重症度評価なども行います。

LVEFは必ずしも左室収縮能を正確に表す指標ではありませんが、LVEFの保たれた心不全(HFpEF)とLVEFが低下した心不全(HFrEF)など心機能の分類に使用されることもあります。


LVEF=(左室拡張末期容積-左室収縮末期容積)÷左室拡張末期容積×100


【問題】

左室駆出率について正しいものはどれでしょうか?

①LVEFの保たれた心不全(HFpEF)のLVEF値は50%以上である。

②僧帽弁や大動脈弁に逆流がみられたりする場合、実際の駆出率を過大評価する。

③左室駆出率は計測法により変動する。



のぞみハートクリニック(大阪)

慢性心不全看護認定看護師

富山 美由紀




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