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慢性心不全看護認定看護師より:第19回 栄養管理② 栄養状態の評価

慢性心不全の栄養管理は、前回お話したように病期ごとに治療内容と目標が異なります。心不全患者の栄養状態の評価は、体重・BMIなど身体計測に加えて、簡便な栄養スクリーニングを行い、その後詳細な栄養アセスメントをすると良いと思います。栄養評価ツールとしては、以下のようなものがあります。


MNA(過去3ケ月の食事量減少、体重減少、精神的ストレス、急性疾患、神経・精神的問題などの有無、自力歩行可能の有無など)

 ―聞き取りによる簡便なスクリーニング法。


GNRI(体重と血清アルブミン値で評価)

 ―高齢者において死亡率の予後予測となることが報告されている。


CONUT(血清アルブミン、総リンパ球数、総コレステロールなどで評価)

 ―単独での評価には適さないがPNIと総合的に判断する。スタチンなど内服している人の解釈に注意が必要。


PNI(血清アルブミンと総リンパ球数で評価)

 ―予後指標として有用だがCOUNTと併せて評価することが推奨されている。


SGA(体重、食事摂取、消化器症状などの聞き取りから評価)

 ―身体検査のみで簡便に実施可能で広く使用されている。


【問題】

次のうち正しいものはどれでしょうか?

①心不全患者では、身体測定として体重や下腿周囲長は体液貯留や浮腫のため栄養アセスメントにならない。

②栄養状態の指標としての血清アルブミンはCRPが高値の場合、脱水や溢水などで変動するため栄養状態を反映しない。

③栄養アセスメント項目は、何を使用するかを統一し評価していくほうがいい。



のぞみハートクリニック(大阪)

慢性心不全看護認定看護師

富山 美由紀




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