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慢性心不全看護認定看護師より:第12回 セルフケア概論 (前編)

心不全は患者の自己管理が重要な役割を果たし、自己管理能力を向上させることにより、予後は改善することが知られています。しかし、心不全指導をしても、患者自身が生活の中に取り入れられなければ意味がありません。

心不全という病気や症状、薬の重要性などを患者さんに理解してもらい息切れやむくみ、体重増加などの症状変化をモニタリングしていくことが大切です。そして増悪のサインをいつ、どのように医療者側に伝えるのか、また利尿剤など適宜調節するなど患者さんにあわせて伝えます。

ただ、高齢者が多い心不全患者がこれらのことを自分でこなすのは困難です。医療介護者が情報を共有し、体重を測定する、手帳などに記録するなど本人が出来ないところを支援することが必要です。


【問題】

セルフケア指導で間違っていると思うものはどれでしょうか。

①体重が3日で2kg以上増加したときは、かかりつけに連絡してください。

②インフルエンザや肺炎球菌などの予防接種を受けてください。

③適度な運動は毎日休まず継続して行いましょう。

④入浴時は鎖骨下までの深さの半座位浴で、時間は10-15分以内としましょう。



のぞみハートクリニック(大阪)

慢性心不全看護認定看護師

富山 美由紀




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